同事件で、殺人の道具として使われたのは銃器。近年、韓国で銃乱射による殺人事件が続発している。
韓国における銃規制では、ライフルやショットガン、拳銃などは許可を得た場合、入手することができる。また、銃の部品は常時、警察署に預けておき、射撃のために使用する際に警察署から借り出し、使用後はふたたび返却する決まりとなっている。
つまり、「許可」さえ取れば、銃を入手し使用することが可能なのだ。
この「入手ルート」によって、去る2月25日午前、世宗(セジョン)市内のコンビニエンスストアで銃乱射事件が発生。コンビニエンスストアのオーナーとその家族や知人ら3人が死亡、犯人の男は現場に火をつけて逃走した後、自殺した。50代の男が狩猟に行くとし、警察地区隊で銃器を借りて犯行に及んだとされる。
2011年2月には、京畿道坡州(パジュ)市の農場で、60代の男が内縁関係にある女と男性1人に向けて猟銃を発射し、2人を死亡させた。事件当時、現場に駆けつけた警察が男と対峙。にらみ合いが続いたが、約1時間後に身柄を取り押さえた。犯人の男は、内縁の女性が他の男性と交際していることに腹をたて、犯行に至ったという。
2007年12月には、韓国北西部の江華島(カンファド)で海兵隊兵士が襲われ、銃器が強奪される事件が発生。その後、犯人の男はソウル市内の商街付近に潜伏しているところを発見され、検挙された。死傷者は出なかった。
また、服務中の現役兵も銃事件を起こしている。
2014年6月、韓国軍兵士が銃を乱射し、同僚5人を殺害する事件が発生した。当時、犯人の兵士が現役兵だったこと、さらに銃乱射後に逃走し軍と銃撃戦、身柄確保まで時間を要したことなどもあり、韓国を震撼させる事件となった。なお、同兵士には死刑宣告が下っている。
同様の事件としては、2011年7月、韓国海兵隊で銃乱射事件が発生し、6人の死傷者を出した。銃を乱射したのは「一般関心兵士」として要注意人物に指定されていた兵士。この上等兵は、別の兵士が規定を守らずにチョッキのポケットに入れておいた弾薬箱の鍵を盗み出し、犯行を行ったことがわかった。調査の結果、銃管理に問題があったことが指摘されている。
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