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韓国統一部長官の交代 南北関係に好影響の可能性も
【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が17日に行った内閣改造で、洪容杓(ホン・ヨンピョ)青瓦台(大統領府)統一秘書官が統一部長官に指名されたことで、行き詰まっている南北関係に変化が訪れるかどうかが注目されている。 韓国政府は南北対話の必要性を訴え続けているが、北朝鮮は韓国の団体による北朝鮮体制を非難するビラの散布や韓米合同軍事演習の中止などを対話の条件として提示し、韓国が態度を変えない限り対話に応じないとの姿勢を見せている。 こうした中で、対北朝鮮政策を主管する統一部の長官交代はプラスに働き得るとの分析もある。 韓国の民間シンクタンク、世宗研究所の鄭成長(チョン・ソンジャン)上級研究委員は、洪氏は比較的柔軟で合理的な考え方をするため、北朝鮮が本当に対話で南北関係を改善しようとするなら良い交渉相手になるとの見方を示した。 また洪氏が、北朝鮮が近ごろ対話相手と見なしている青瓦台の出身であることもプラス要因だ。統一部長官の交代に対する北朝鮮の反応が注目される。 洪氏は、青瓦台外交安保首席室の秘書官級以上のうち唯一の統一専門家だ。昨年2月に南北軍事境界線がある板門店で開催された南北高官級協議に韓国側代表の一人として出席するなど、現場経験も備えている。 洪氏が長官に就任しても、来月初めには定例の韓米合同軍事演習「キー・リゾルブ」と同合同野外機動訓練「フォールイーグル」が始まり、3~4月中には国連の北朝鮮人権監視事務所の韓国への設置が本格化する見通しのため、南北関係は今よりさらに冷え込む可能性もある。 だが、4月末に韓米合同軍事演習が終われば、光復(日本による植民地支配からの解放)70周年などを名分に南北が関係改善に向け本格的に動き出すことも十分あり得る。 そのため、洪氏にとって、南北関係の好材料と悪材料が混在する上半期が正念場となりそうだ。 stomo@yna.co.kr