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統一部長官に大統領府秘書官を指名 期待と懸念の声=韓国
【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が17日に行った内閣改造で、統一部長官に洪容杓(ホン・ヨンピョ)青瓦台(大統領府)統一秘書官(50)を指名したことについて、同部内では期待と懸念の声が交錯している。 洪氏は政府系シンクタンクの統一研究院の研究委員などを務めた学者出身。朴大統領の就任準備に当たった大統領職引き継ぎ委員会で外交・国防・統一分科の実務委員を務め、2013年に統一秘書官に起用された統一政策専門家だ。 洪氏の統一部長官候補の下馬評に上がっておらず、同部の当局者らは「意外だ」との見方を示している。統一部長官は外部から起用されるケースが少なくないが、青瓦台の秘書官が長官に指名されるのは初めてだ。統一部関係者は内閣改造の発表後、「まったく予想できなかった」と述べた。 統一部当局者は洪氏に対し、「青瓦台で長く勤務し、対北政策に関する朴大統領の考えを正確に把握していると思う」として、期待を示した。洪氏は昨年2月に開催された南北高官級協議に韓国側代表の一人として出席し、同年10月に黄炳誓(ファン・ビョンソ)朝鮮人民軍総政治局長らの北朝鮮高官3人が韓国を訪問し、金寛鎮(キム・グァンジン)国家安保室長と会談した際も同席した。 だが、現職の柳吉在(リュ・ギルジェ)長官に続き、再び学者出身者が長官に指名されたことを懸念する声も出ている。組織を掌握し、政策を執行するまで時間がかかるためだ。 統一部長官には学者や大統領の側近、外交部出身の高官らが相次いで起用されている。統一部出身で長官を務めたのは事実上、丁世鉉(チョン・セヒョン、02~04年)氏が最後。 kimchiboxs@yna.co.kr