【ソウル聯合ニュース】英国の有力シンクタンク、国際戦略研究所(IISS)がこのほど公表した報告書によると、韓国の昨年の国防予算支出額は344億ドル(約4兆1280億円)で世界10位の規模であることが分かった。 トップは米国で5810億ドル、次いで中国(1294億ドル)、サウジアラビア(808億ドル)、ロシア(700億ドル)、英国(618億ドル)の順。日本は477億ドルで7位だった。 上位15位まで公開された国防費の支出ランキングに北朝鮮は含まれなかった。 だが、IISSは北朝鮮について「ミサイル技術と大量破壊兵器の開発能力を大きく高めた」と分析した。 また、2008年のリーマン・ショック以降、欧米では国防費の支出が減少する傾向にあるが、アジアでは増え続けていると指摘した。 特に、中国はアジア全体に占める国防費の割合が10年の28%から昨年は38%に増えた。 IISSはこれについて「中国の習近平国家主席は近隣国との領土紛争や米国の域内介入を防ぐため国防力を強化している」と説明した。その上で、中国の軍事的目標は地域での覇権を握り、外部からの介入を防ぐ抑止力を持つことだと分析した。 IISSは昨年の世界の国防費は前年に比べ1.7%増加したと集計した。 だが、原油価格の下落や不安定なロシア経済を反映し、今年は全世界の国防費支出額の上昇率が多少足踏みすると予想した。  sjp@yna.co.kr
Copyright 2015(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0