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産経前支局長の公判 朴大統領の元側近が証人出廷へ
【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の名誉を毀損(きそん)したとして起訴された産経新聞・加藤達也前ソウル支局長に対する初公判が15日、ソウル中央地裁は15日に開かれた。地裁は加藤氏がコラム記事で、朴大統領が旅客船セウォル号沈没事故当日に会っていたと記した元補佐官、チョン・ユンフェ氏の証人尋問を来月19日午後3時30分に進めると明らかにした。 加藤氏は8月3日、産経新聞電子版に掲載したコラム記事で朴大統領がチョン氏と会っていたとし、緊密な男女関係があるかのように記したとして、保守団体から告発された。検察は10月8日、虚偽の事実を書いたと結論付け、情報通信網法の名誉毀損罪で在宅起訴した。 チョン氏はすでに検察の調査で、事故当日は知人と昼食をとった後、家へ帰ったと述べており、加藤氏に対する処罰の意思を明らかにしている。 検察はチョン氏を証人として申請。事故当日の足取りについて尋問する。 弁護人側は今月2日、事件当日、朴大統領に随行していた秘書官を証人として申請するとしたが、該当の秘書官については青瓦台(大統領府)に照会するよう裁判所に要請した。 だが検察側は「秘書室長がすでに何度も国会で事故当日、大統領が青瓦台内にいたと述べている」とした上で、「虚偽記事と関連した裁判に大統領の随行秘書を出席させれば、今後類似の事件の先例になり、国政遂行に支障が生じる可能性がある」と指摘し、反対の立場を示した。 同地裁は両者の意見をさらに聞いた後、照会を行うか決めるとした。 初公判では加藤氏を検察に告発した保守団体関係者に対する証人尋問が行われた。検察は同関係者に対する証人尋問を通じ、加藤氏の記事が翻訳され、韓国人の間に広がり、内容も一般人が見た際、明白な名誉毀損に該当すると主張した。 弁護人側は、同関係者は被告人が書いた記事を直接読んだのではなく、翻訳・加工された内容だけを見て、被告人の記事を逆に推測して告発したと指摘。捜査の発端自体が誤りだと強調した。また、加藤氏が書いた記事は7月に掲載された朝鮮日報のコラムを参考にしたものとした上で、「朝鮮日報の記者は告発せずに産経の記者だけを告発した理由が何か」と質問した。 これに対して同関係者は「朝鮮日報の記事は世間に流れるうわさに対し適切な対応を取ることが必要と忠告したもので、産経の記事は悪意の事実で繋げられた記事のため差がある」と説明した。 次回の公判は来月19日に開かれる。保守団体関係者に対する証人尋問の後、チョン氏に対する尋問が行われるものとみられる。 yugiri@yna.co.kr