リュ・シウォン の最新ニュースまとめ
暗転してスクリーンに映し出されたのは過去のライブ映像。時間をどんどん遡るようにして10周年を振り返る。2005年の映像になるとゆっくりとステージに掲げられた大きな白い幕が上がって行く。会場を染めるのは真っ赤なペンライト。幕が上がり切るとステージ上段に白の衣装でイヤホンをつけるリュ・シウォンの姿がファンの視界に現れ、大きな歓声が注がれた。
まるでレコーディング風景のような演出の中1曲目が始まると一気に会場の熱気が上がった。1歩ずつ階段を下りファンの元へと近づきながら歌う2曲目の「愛してる」では途中歌えなくなる一幕も。2005年の武道館公演や今までの記憶、そしてこの2,3年間思うように活動できなかった時期のことなど様々な記憶がよみがえり堪えきれなくなってしまったと、その後のトークでその心境を明かした。
最初のMCでは久しぶりに会うファンに「みなさんこんにちは、本当に会いたかったです。2014年リュ・シウォンライブへようこそ。みなさんお元気でしたか?2005年の初コンサートが昨日のようなのに…またここに戻ってくることができました。とても感慨深いです。休んでいた2年間みなさんが恋しかったです。10周年を迎えた今日のコンサートはできるだけたくさんの曲を歌いたいと思います。10年間のみなさんとの思い出を振り返りながら1曲1曲大切に歌います。みなさんと僕だけの大切な思い出にしましょう」と語った。
ライブ中盤ではリュ・シウォン本人が選ぶ好きなバラード曲をメインステージから伸びた花道の先で椅子に座りファンの側でしっとりと歌い上げた。選曲した理由については「僕が好きならみなさんも好きでしょ?」と笑顔で語りかけ「ふたりなら」、「Maria」、「モリカル」など懐かしいナンバーも披露。「シウォンが選ぶBEST MUSICです」と、それぞれの曲の思い出などを交えつつ紹介し、「バラードが続きますが居眠りしないでくださいね!」と会場の笑いを誘った。本人が選ぶBEST MUSICの最後を飾ったのは「東京タワー」。この曲は「すべての曲の中で僕にとって一番ファンのみなさんを思い出させる曲です。10年間韓国と日本を行き来しながら活動してきた僕には意味がある曲です。みなさんのことを思いながら歌います」と曲紹介をすると大きな拍手が起きた。
衣装チェンジをしてステージに再登場した彼は、黒のジャケットにゴールドのチェーンや、ラインストーンが散りばめられ、どこかの国の王子を思わせるような衣装。少し照れながら「どんな風に見えてるのかな?」と後ろの大きなモニターを振り返り、「少し派手でしょう?」と笑い飛ばした。その後は2014年に発表されたベストアルバムから「tears」も披露。コンサートでは初めて歌うことになった同曲は「最初にこの曲のデモをもらったときは女性が歌っていてとても良い曲だったんです。歌というのは自分が歌ったときに似合うものがあります。この曲は聞くにはすごく良いけど僕には似合わないかもしれないと思いました。でも歌がすごく良かったので挑戦してみることにしました。それで男性用のキーに変えてこの曲を歌うことになりました。初めて歌うのでかなり緊張していますが、がんばって歌います」と語り、コンサート初披露となる「tears」を歌い、初めて生で聞く同曲にファンはうっとりと酔いしれた。
たっぷりと聞かせたあとは、もうひとつの彼の魅力、ダンスナンバーで魅了。歌の合間に「オッパ(お兄さん)!」と呼ばれる事に対しては、「オッパじゃないでしょ。僕がみなさんを『ヌナ(お姉さん)』と呼ばないと。僕より年下はいますか?」と問いかけ、「はーい!」と返ってくる返答に「うそつき!! 」と一喝して会場全体が大爆笑となった。パワフルなダンス曲はメドレーでたっぷりと披露され一時も飽きさせることのない空間を作り出した。約30分間ダンス曲が続きファンも手拍子をしたりジャンプをしたり、「Sweet Sugar」では「僕と結婚しようよ」と歌うリュ・シウォンに、「OK」というファンの声が会場に響き渡った。ダンサーと共にステージ端から端まで移動して盛り上げ、本編が終了した。
アンコール前の映像にはリュ・シウォンからファンへの手書きメッセージが映し出された。
「あらためてこの場所にみなさんと一緒に集まりました。10年という長い歳月をずっと同じ所しか見つめないということそれは大変なことです。僕の夢を叶えてくださり、今もずっと夢を見続けさせてくださるみなさんがいてくださって僕は本当に幸せです。この幸せをみなさんと分かち合っている今日のこの時間はとても思い出深くそしてもうひとつの思い出となることでしょう。みなさんとの大切な絆。どのようなものとも比べることのできない僕の純粋な宝物です。この宝物、これからもずっと大切にします。ありがとうございます。そして愛しています」
このメッセージに続いて映し出されたのが愛娘のヒョンソちゃんからの動画メッセージ。パパのファンのみなさんありがとうございます。パパ愛してるよ!と映像が流れると歓声が起き、大きな拍手が送られた。
アンコールでは会場を照らすペンライトと同じ真っ赤なジャケットに着替えたリュ・シウォン。「秋桜(コスモス)」ではファンと大合唱となった。曲が終わると「この10年間たくさんの歌を歌い活動してきました。たくさんのタイトル曲がある中、いま歌った『秋桜(コスモス)』という曲も武道館で自分の夢を叶えた時にみなさんの前で歌った意味のある曲です。むしろ『秋桜(コスモス)』では涙が出なくて最初の『愛してる』で泣いてしまいましたね。というのも『秋桜(コスモス)』は10年前にここで歌ったなとあの時の事を思い出しながら集中して入り込んで歌っていました」と最後は涙を見せずに歌い切った。アンコールではそのほか「約束」も披露された。この曲も思い入れのあるファンも多い。本人もこの曲があったので今までのこの10年があったと語る。「約束」は今回のライブでは韓国語バージョンで披露され、ファンとリュ・シウォンを繋げたこの曲が韓国語で歌われることに大きな意味を持たせた。
最後のあいさつでは久しぶりに会ったファンとの再会を心から楽しみにしていたこと、10年前に「10年後武道館で会いましょう」と約束していたことが叶えられ、言葉では表しきれないほど幸せであることなど、感謝の気持ちがたっぷりと語られた。そして「男は40代からです。本当の男は40代からスタートです。この2年休んだので残りの40代の7年を20代の時のように、みなさんが踊れというならダンスもします!男は…。40代からだ!みなさん本当にありがとうございました。長い間待っていて下さってありがとうございました」とこれからのことも気合いいっぱいに語り最後にはマイクをはずして「カムサハムニダ(ありがとうございます)、サランハムニダ(愛しています)」と大きな声を会場中に響かせた。
リュ・シウォンは、10年間で25枚のCDをリリースし、タイトル曲だけでも23曲あり、今回のコンサートの選曲にはかなり苦労したと明かした。「日本で僕くらい長くコンサートする人はいないですよね?東京ドームでは5時間、さいたまスーパーアリーナでは4時間。僕のコンサート基本は3時間ですね(笑)」と本人が言うように今回のコンサートもその基本をなんなくクリア。本編では30曲歌いアンコールでも5曲を披露し日本で最初にライブを行った記念の日本武道館で約3時間半駆け抜けファンとの思い出をまた新たに作り上げた。
リュ・シウォン / 僕らが出会ったその場所に・・・
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