キム・ジョンウン の最新ニュースまとめ
アメリカの自由アジア放送(RFA)で、耀徳収容所の元収監者である、北朝鮮政治犯収容所被害者家族協会のチョン・グァンイル代表は、北朝鮮が耀徳収容所を閉鎖したと見られると述べた。
チョン代表は「北朝鮮内の消息筋から、耀徳15号収容所の革命化区域と完全統制区域が閉鎖され、耀徳収容所に収監されていた人たちは、咸鏡(ハムギョン)北道の吉州(キルジュ)にある萬塔山(マンタプサン)収容所と价川(ケチョン)収容所に分かれて収容されたと聞いた」と述べた。
さらに衛星写真で耀徳収容所地域を見たチョン代表は「収監者の小屋があった場所が全て取り払われたように見える。収監したという痕跡が分かる場所は全て取り払ってしまったようだ」と主張した。
韓国内の北朝鮮専門メディアである自由北朝鮮放送は、耀徳収容所が閉鎖ではなく隠蔽されていると見ており、「相変わらず耀徳は監視と統制が続けられている収容所として稼働中だ」と報道した。
さらに北朝鮮内部の消息筋から「耀徳収容所が鉄条網や警備所をなくすなど、衛星写真には写らない程度の隠蔽をしたと聞いた」と伝えた。
自由北朝鮮放送はこのような隠蔽がキム・ジョンウン(金正恩)第一書記の直接指示によるものと見ている。「党幹部級の収監者はほかの場所に移動し、残っている家族や他の収監者たちは現地で農業に従事するよう指示が出ている」と述べた。
続けて「他の場所に移動した重要人物の中には、チャン・ソンテク(張成沢)事件に関わったムン・ギョンドク(文京徳)前平壌市党責任書記もいる」と主張している。
北朝鮮当局のこのような動きは、最近提起された国際社会の人権問題に対する対応策の一環と見ている。
北朝鮮は国連人権特別報告者に「国連人権決議案で『北朝鮮最高指導者の国際司法裁判所(ICC)に付託』条項を削除すれば、国連人権関連の人事らの訪朝招請をする」と提議していた。
情報当局は北朝鮮当局のこのような動きが閉鎖なのか隠蔽なのかについて具体的な確認をしなかった。
ただ韓国国家情報院も国会情報委員会に最近、萬塔山収容所が拡張されたとし「耀徳収容所の収監者たちを移動させようとすると見ている」という内容を報告しており、北朝鮮当局の動きを注視していることを示唆した。
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