李のアジア大会出場は3大会連続となる。2006年のドーハ大会ではバドミントンでただ一人の高校生として代表入りしたが、団体戦で中国に破れ銀メダル、男子ダブルスはインドネシアペアに破れ決勝進出を逃した。2年後、北京五輪で金メダルを獲得すると、韓国バドミントンを背負って立つエースとなった。しかし、アジア大会ではまたも強豪の中国とインドネシアに金メダルを阻まれた。李は2010年の広州大会で韓国選手団の旗手を務め、金メダルを期待されるも、団体戦で中国に敗北を喫し、男子ダブルスもインドネシアを相手に準決勝で敗退した。
それから4年、李は試練を乗り越えて成長し、3度目のアジア大会で金メダルをつかもうとしている。
2012年ロンドン五輪後、男子ダブルスのパートナーは2人替わった。1人目とは昨年5月に世界ランキング1位を記録しながらも、李を補うには不十分と判断されペアを解消。同年10月にユ・ヨンソンと組んだ。その直後の国際大会で優勝し、翌月には2週連続の優勝を飾った。
しかし今年1月、李は大きなアクシデントに見舞われた。世界反ドーピング機関(WADA)のドーピング検査規定に違反したとして、世界バドミントン連盟(BWF)から1年間の出場停止処分を科されたのだ。大韓バドミントン協会のミスによるものと認められ、処分が撤回されコートに戻ったのは3か月後だった。
それでも李とユのペアは直後の国際大会で立て続けに優勝し、アジア大会開幕を1か月後に控えた今、世界ランキング1位を記録している。ネットプレーに定評のある李と、パワフルで精神力の強いユが力を引き出し合ったとされるが、韓国代表入りしてから組んだ3人のパートナーそれぞれと世界トップに立ったのは、李の実力を証明するものといえる。
アジア大会で韓国のバドミントン男子がダブルスと団体戦の金メダルを獲得したのは2002年の釜山大会が最後だ。その分、仁川大会に対する周囲の期待は大きい。
李自身も聯合ニュースのインタビューで、アジア大会ではまだ手にしていない金メダルへ強い意欲を示した。「男子ダブルスと団体戦の2冠を目指す」との決意を明らかにしている。
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