【ローマ法王特別機聯合ニュース】14日から国賓として韓国を訪れたローマ法王フランシスコは18日(現地時間)、韓国訪問を終えバチカンに戻る航空機の中で記者会見を行った。法王は、旅客船セウォル号沈没事故の犠牲者を追悼する行動が政治的に利用される可能性を考えなかったかという質問に、「犠牲者遺族の苦しみを前に中立を守ることができなかった」と述べた。
 法王は来韓中に遺族から手渡された犠牲者を追悼する黄色いリボンのバッジを着用しミサや各種行事に出席したほか、機内での記者会見でも胸に付けていた。
 AP通信は法王の訪韓をまとめた記事で、法王が16日に列福式の会場となるソウル・光化門広場にオープンカーで移動する際、車から降りて遺族の手を取り話に耳を傾けるシーンを訪韓の「ハイライト」と報じた。
 法王はまた、旧日本軍の慰安婦被害者についても言及。被害者たちは「利用され奴隷にされたが、人間的な品位を失わなかった」と話した。ソウル・明洞聖堂のミサでは最前列に座った元慰安婦7人の手を握り、話に耳を傾けた。
 南北問題に関しては、分断で多くの離散家族が再会できないことは「苦痛だ」としながら、韓国と北朝鮮は同じ言語を使う「一つの兄弟」であるだけに、希望はあるとした。

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