韓国サッカー代表新監督に最有力候補とされていたファン・マルバイク氏(提供:OSEN)
韓国サッカー代表新監督に最有力候補とされていたファン・マルバイク氏(提供:OSEN)
韓国代表監督の候補に挙がっていたベルト・ファン・マルバイク氏(62)は、韓国サッカーとの縁を結ぶことはできなかった。

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 大韓サッカー協会は17日、「ファン・マルバイク氏との契約交渉は決裂した」と明らかにした。当初、大韓サッカー協会の技術委員会は何人かの候補のうち、3名の優先交渉対象者を選定し、その中でもファン・マルバイク氏を最優先交渉対象として選定し、契約交渉を進めてきた。イ・ヨンス委員長がヨーロッパまで渡り、肯定的な反応も見せていたという。

 しかし結果は交渉決裂となった。大韓サッカー協会は、具体的な内容を明かさなかったが、ファン・マルバイク氏との意見の違いを埋めることができなかったようだ。

 決裂にはいくつかの理由がありそうだが、税金等を含めた金銭問題と韓国への居住問題が大きい。ファン・マルバイク氏は12日、オランダのマスコミでのインタビューで「10名の韓国人選手がヨーロッパにいる。私が必ず韓国に住む必要はないだろう。適切な合意点を探したい」と語っている。韓国代表チームの監督になったとしても韓国にずっと住むつもりはないというのだ。

 しかしこれは大韓サッカー協会が受け入れることのできない条件だった。サッカー代表チームの監督は、ヨーロッパだけを見ていてはいけない。Kリーグなどに所属する選手も実際に見て代表チームを編成していかなければならない。同時に選手団およびコーチ、スタッフの管理など国内でしなければならないことが山のようにある。ヨーロッパに住みながら、韓国の選手を指導するのは事実上不可能に近いのだ。

 ホン・ミョンボ(洪明甫)前監督も国内に居住し、アントンコーチを通じて海外組の報告を受けた。ホン監督は海外組の訓練、またパク・チソンやパク・チュヨンら核心戦力の代表チーム復帰意思などを打診する時は、海外に出向いた。韓国代表チームの元監督ピム・ファーベーク氏もファン・マルバイク氏の発言に否定的な立場で助言をしている。

 韓国代表チームを引き受けたいというファン・マルバイク氏と契約が遅れているという現実的な問題は、金銭的にもあるようだ。特に税金問題を調節する過程で、両サイドの意見が合わなかったようだ。大韓サッカー協会は、外国人監督に多くの金額を出せないという立場だ。また支給する金で、監督の年俸はもちろん、コーチやスタッフまで全て賄えれば迎えることができる。またどんなに世界的な名将でも希望金額と大差があれば迎え入れることができない。

 大韓サッカー協会は、次の候補者に交渉を進めていかなければならない。イ・ヨンス技術委員長は18日、ファン・マルバイク氏の契約決裂に対する詳細をマスコミに発表する予定。

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