【ソウル聯合ニュース】韓国の与野党は15日、日本による植民地支配からの解放記念日である「光復節」を迎え、旧日本軍の慰安婦問題など日本の歴史の否定や右傾化を批判した。また、行き詰まっている南北関係の改善を祈願した。
 与党セヌリ党の権恩嬉(クォン・ウンヒ)報道官は論評で「今なお日本による心からの謝罪を受けられずにいる(元)慰安婦のおばあさんたちをはじめとする被害者に、慰めの言葉を伝える」と述べ、日本政府に対し、歴史を反省するとともに北東アジアの安定と国際平和に寄与する方法を省察するよう促した。
 一方、金賢淑(キム・ヒョンスク)院内報道官は聯合ニュースの電話取材で南北関係に言及、「光復節と時期を同じくしたローマ法王フランシスコの訪韓を機に、南北が新たな対話と和解の道に進めるよう願っている」と述べた。
 最大野党・新政治民主連合の柳基洪(ユ・ギホン)首席報道官は、慰安婦問題などをめぐる日本の過去の清算が不十分だと批判し、「日本が再武装して新大東亜共栄圏を築こうとしているなか、韓・中・日関係を新たに確立すべきだ」と述べた。また、「来年の光復70周年を前に、平和と南北統一の基盤づくりが重要だ」と指摘。南北関係は5.24措置(2010年の韓国海軍哨戒艦撃沈事件を受けた対北朝鮮制裁)などで最悪の状態にあるが、途絶えた交流の復活や対立の克服が急がれるとした。

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