【北京聯合ニュース】中国の張業遂外務次官は23日、韓国国会の副議長を務めるイ・ソクヒョン氏を団長とする超党派の国会議員訪中団と会談し、「中国は断固として、まちがいなく北朝鮮の核問題に対する立場を堅持していく」とした上で、「多様なチャンネルを用いて、北朝鮮の核開発を阻止するために努力している」と説明した。訪中団が24日、北京特派員団との懇談で明らかにした。
 張氏は代表団に対し、「6カ国協議を早く再開しなければならない。対話を再開しなければ、北朝鮮に核の技術を高度化する機会を与えることになり、それはわれわれが望むものではない」と指摘したという。
 また「米国が門の敷居を高くしたまま、核を放棄する意志を見せろと北朝鮮側に要求するのは、協議を始める前に目標を達成しようとするもの」と述べ、米国側の要求が合理的なレベルに緩和されなければならないと強調した。
 また、中国共産党中央対外連絡部の陳鳳翔副部長も張氏と同様に、6カ国協議を再開させることの重要性を強調した。
 与党セヌリ党5人、最大野党・新政治民主連合4人による超党派の国会議員9人と韓中親善協会の李世基(イ・セギ)会長などによる訪中団は、党中央対外連絡部の招きで、21日から24日まで、上海と北京を訪問した。
 また訪中団は24日午前、中国共産党序列第5位の劉雲山政治局常務委員と会談した。李会長が初代韓国統監の伊藤博文を暗殺した韓国の独立運動家、安重根(アン・ジュングン)を題材にした映画を共同で製作することを提案すると、劉氏は積極的に検討すると答えたという。
 訪中団は劉氏に対し、最近中国で北朝鮮脱出住民(脱北者)約30人が逮捕されたとの報道と関連し、「人道的見地に立ち、配慮してほしい」との立場を伝えた。劉氏は「具体的な報告を受けていないが、われわれは関連問題を法により処理している」と答えた。

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