「変死体は兪容疑者と100%確信」＝韓国科学捜査研院長

【ソウル聯合ニュース】韓国国立科学捜査研究院の徐中錫（ソ・ジュンソク）院長は24日、全羅南道・順天で先月発見された変死体は沈没した旅客船セウォル号の運航会社の実質的なオーナー、兪炳彦（ユ・ビョンオン）容疑者だったと断言した。
　国会安全行政委員会に出席した徐氏は、緊急懸案の質疑で「変死体は本当に兪氏なのか」と問われ、「科学的に兪炳彦だと100%確信している」と答えた。
　警察が遺体は兪容疑者と確認されたと発表したが、さまざまな憶測が飛び交っている。ソーシャル・ネットワーキング・サービス（SNS）を中心に、遺体は腐敗が激しく、兪容疑者ではない可能性もあるとの見方も広がっている。
　しかし、徐氏は「父系、母系、兄弟、歯などすべて比較したところ、人類学的、法医学的な証拠は全部同一で、間違える確率はない」と強調した。
　遺体の激しい損傷については、白骨遺体ではなく、メディアの用語の使い方が誤っていたと指摘。腐敗が始まると臭いが動物を引き寄せやすく、動物のために遺体が変形することを死後損壊と呼ぶと説明した。長年の法医学の経験から、遺体は容疑者の足取りが途絶えた期間に相当する傷み具合だとした。
　科学捜査研究院は遺体の鑑識を進めており、25日午前に結果を発表する予定だ。