国をあげての大捜索の末、死体で発見という形で幕引きを迎えるのか?
そんな中、兪容疑者の死に関する様々な疑惑な拡散している。
兪容疑者の死亡時期や原因、逃走の痕跡などが確認されていない状況で「遺体の偽装」「他殺疑惑」などが出ているのだ。
特に捜査着手後、検察と警察が繰り返してきたミスが、彼の突然の死と重なったことで、捜査当局に対する不信感を誘発している。
国立捜査科学研究所は、早ければ24日、兪容疑者の死亡原因などを明かす予定。彼の死と関連した疑惑は解明されるのか、注目がされる。
■遺体のすり替え疑惑
検察はひとまず「遺体のすり替え疑惑」に関して「操作はない」との立場だ。
去る12日午前、全羅南道・順天市(スンチョンシ)で発見された変死体は、兪容疑者のものと判断。検察は、兪容疑者の潜伏場所として疑っていた順天・近隣の別荘(森の中の思い出)で採取した体液とキリスト教福音浸礼会(別名:クウォンパ、救援派)総本山である京畿・安城(アンソン)にある兪容疑者の執務室で採取したDNA資料、人差し指の指紋が一致した点をあげ、「変死体は兪容疑者のもの」と結論を出した。
また、兪容疑者の兄との父系Y染色体および母系染色体(ミトコンドリア確認法)を対照した結果、同一の父母をもった兄弟であるとの結論が導出された点、遺留品などを調べた結果から、結論を導き出したとされる。
しかし、一次・二次に分析ともに兪容疑者のDNAと直接比較したものではない。順天の別荘と執務室で採取されたDNA、兄とのDNAと比較・分析したという点で、ある程度限界があるとの指摘が上がっているのだ。
これを前に検察は5月24日~25日、順天の別荘で確保したDNA資料と先月11日、執務室を捜査し確保したDNA資料を分析した結果、同一人物のDNAという事実を確認、これを兄のDNAと対照分析して、兄弟間のDNAであるという事実を確認していた。
■国立科学研究所、死亡時期・死因を明かすことはできるのか
兪容疑者の死亡原因についても、いくつかの”説”が浮上している。
まず、兪容疑者が病気などが原因で自然死したとの可能性と、心理的圧迫から自ら死を選択したという可能性。
一部専門家らは、発見された死体が空を見つめるような状態でまっすぐに横たわっていたこと、明確な外傷が発見されなかったことから自然死の可能性が高いとしている。
その反面、兪容疑者が旅行用カバンに入れて持ち歩いていたという現金20億ウォンが消えていたという点から、他殺の可能性も上がっている。
しかし、70代という高齢の兪容疑者が追い込まれた状況でりんごケース2個ほどの大きさになる旅行用カバンを持って逃げることはできるのか、20億ウォンという逃走資金は実際に存在していたのか、という疑惑の声も。
また、正確な死亡時点も不透明だ。いまのところ、兪容疑者が順天の別荘から抜け出したとされている5月25日以降から、死体が発見された6月12日の間に死亡した可能性が高い。
しかし発見当時、指紋を採取するのも困難なほど腐敗が進んでおり、白骨化した状態だったという点が、釈然としない。わずか18日間で、80%ちかくが腐敗するという可能性は希薄であるのだ。
専門家たちは、蒸し暑く、湿度が高い気候を周辺環境などにより、速いスピードで腐敗が進行したと説明するが、疑惑は晴れていない。
一角では、すでに5月25日より前に死亡していないのではないか、という疑惑も提起されている。
結局、兪容疑者の死亡原因と時点などは、国立科学研究所の精密解剖結果を通して確認される見通し。一部専門家らは「すでに80%ほど腐敗した遺体の状態を考慮すると、正確な分析は成されない可能性もある」と述べた。
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