71日ぶり登校する生徒ら=(聯合ニュース)
71日ぶり登校する生徒ら=(聯合ニュース)
【安山聯合ニュース】韓国旅客船セウォル号の沈没事故で、救助された檀園高校(京畿道安山市)の生徒74人が25日、事故後初めて登校した。登校するのは事故が発生した4月16日以降、71日ぶり。
 午前8時40分ごろ、保護者とバスで登校した生徒らは久しぶりの校庭を見て回った。目を赤く腫らした生徒もいた。
 保護者代表は「子どもたちが学校に戻るのは平凡な日常を取り戻すための選択だった。一緒に勉強していた友だちも、先生もいなくなったが、その分まで頑張ってくれると信じている」と述べた。その上で、まだ傷が癒やされていない子どもたちを学校に行かせることが怖くて不安だが、社会の一員として生きていこうとする子どもたちの選択を応援したいとの考えを示した。
 生徒の代表は「われわれは檀園高2年生の生徒です」との文章で、「事故の前に、本来の生活に戻ることを心から望んでいる。平凡な少年・少女として見てほしい」と呼びかけた。また、「良い関心も悪い関心も、持つことをもうやめてほしい。彼らとの思い出は罪悪感の思い出にもなるし、ずっと一緒にいられなかった悔しさの思い出にもなる。われわれが彼らを思っているように、国民の皆さんも忘れないでほしい」と訴えた。
 生徒らは保護者や犠牲者の遺族らに「行ってきます」と言い、教室に向かった。
 同校は新しい教室でコミュニケーションや癒やしに重点を置き、日常的な学校生活を手助けする方向で教育を行う方針だ。
 旅客船事故で救助された生徒はこれまで施設で保護者と共に心理治療を受けていた。

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