李庁長は、米国や英国など先進国では既に熱波注意報が導入されていることを指摘、「韓国の場合、これまで夏の暑さはさほど深刻ではなかったが、今後は韓国の現状に見合った特報基準を立て施行する」と説明した。
深刻化する黄砂については、監視能力の向上を目指し、北朝鮮の5地域に黄砂観測装備を設置する計画だ。来年は開城と金剛山の2カ所に、残り3カ所は今後北朝鮮との協議を経て設置するとしている。また、6月に中国・北京で開催された韓中科学技術相会談での合意に基づき、丹東や青島など中国内5カ所に共同黄砂観測所を新設するほか、中国内の黄砂発生地や移動経路とされる5地域に関する黄砂観測資料を9月から入手し活用する計画だ。さらに来年は満州、モンゴルなどにも黄砂研究観測塔を設置する。特に2008年までには黄砂の24時間監視、総合分析、予報・警報の発表、技術開発を総合的に行う「黄砂早期警報センター」を設立、運営する方針だ。
また集中豪雨の被害予防対策として、雨雲の移動と流入水蒸気の測定のため、中国のレーダー資料入手地域を現行の4カ所から5カ所に拡大し、中国東部地域に水蒸気分布の立体的観測装備を設置する。衛星利用測地システム(GPS)を利用した水蒸気量算出システムを構築し、2008年からは国内地上GPS観測所80カ所に特殊装備を設置し活用する計画だ。さらに来年には数値予報モデル分析資料を増やすことで、深夜の豪雨予測能力を向上させるほか、局地的な集中豪雨専用の超高解像度超短期予測モデルを導入する。気象庁はこうした予報能力の向上を通じ、集中豪雨特報発令時間を、昨年の59分前から今年は70分前、2007年には80分前、2008年には90分前に改善していく方針だ。
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