建設交通部などが9日に明らかにしたところによると、ソウル・竜山と坡州市のムン山を結ぶ京義線の複線電化工事が、当初完成目標を大幅にずれ込む見通しだ。総事業費が当初予想の1兆7000億ウォンから2兆5000億ウォンに増えたことに加え、一部工事区間をめぐる自治体との協議が進んでいないため。
 全線開通を前に2007年末の開通を目指していたムン山~城山間は予定より1年以上遅延する見通しのほか、仁川空港鉄道と合わせて施工される城山~竜山間は空港鉄道の工事が1年以上遅れていることから、全線開通は2010年以降になりそうだ。

 建設交通部によると、ムン山~城山間の先行開通を目指していたが、周辺住民からの苦情などにより必要な工事が増えたことから工事費が大幅に増加し、予算確保が困難になっているという。また、韓国鉄道公社の関係者は、予算不足も問題だが、道路との立体交差など、工事区間をめぐる自治体との協議が遅れており、2008年末の開通は現時点では不可能と説明している。

 1996年から推進されている京義線複線電化事業は、完成すると一山線大谷駅と地下鉄6号線城山駅で乗り換えられるようになり、ムン山からソウルまでの所要時間も現在の1時間から50分に短縮されるなど、京畿道北西部の交通事情改善につながることが期待されている。

Copyright 2006(C)YONHAPNEWS. All rights reserved.

Copyright 2006(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0