それによると、中国で受刑中の韓国人は32人で、このうち14人は死刑を言い渡されたが、その後無期懲役に減刑された。中国はアヘン戦争で国の存亡が危ぶまれた歴史があるため、ヘロイン50グラム以上の密売・運搬は死刑、50グラム以上の単純所持者も無期懲役となるなど量刑基準が厳しい。中国の麻薬犯罪グループは、現地在住の韓国人らに無料海外旅行などを提供する代わりに麻薬の運搬を持ちかけるケースが多いとみられる。出発直前に内容物を確認できないまま麻薬の入ったかばんを渡され、事件に巻き込まれるというもものだ。
また、南米などで犯罪に関わる現地在住韓国人が韓国から呼び寄せた韓国人に運搬をさせたり、世界中を往来する外港船員に運搬を依頼するといったものもある。このほか、麻薬中毒者が海外で麻薬を使用したり、中国などへのゴルフツアーに参加した観光客が風俗店で使用し摘発されるケースも少なくない。
国家情報院は、「海外で麻薬犯罪にかかわり摘発されれば長期間の受刑生活で個人や家庭が破滅するだけでなく、国のイメージも損ないかねない」と強調し、海外在住の国民や旅行者に注意を呼び掛けた。
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