李会長が入院しているサムスンソウル病院内のテレビから関連ニュースが流れている=11日、ソウル(聯合ニュース)
李会長が入院しているサムスンソウル病院内のテレビから関連ニュースが流れている=11日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】サムスン電子の李健熙(イ・ゴンヒ)会長(72)が呼吸困難や心臓麻痺を発症し緊急手術を受けた。
サムスングループなどによると、李会長は10日夜、ソウル市内の自宅で呼吸困難になり近くの順天郷大学病院に移送された。病院に到着した直後に心臓まひの症状が出たため心肺蘇生(そせい)術を実施。応急措置で症状が落ち着き、11日未明にサムスンソウル病院に搬送された。
 順天郷大学病院では急性心筋梗塞(こうそく)と診断され、搬送先のサムスンソウル病院で「ステント留置術」を受けた。ステントは金属製の網状のチューブで、心臓の血管(冠状動脈)を広げた後に置いて血流を確保する。医療陣は「現在は安定を取り戻し、回復している」と説明した。
 李会長は昨年8月に肺炎の症状で10日間入院し、健康悪化説が飛び交ったが、退院後活動再開していた。2009年3月にも、気管支炎で同病院で4日間の治療を受けている。1990年代末、肺リンパがんで手術を受けてから呼吸器の状態が芳しくないとされる。ただ、心筋梗塞を発症したのは今回が初めてだという。
 医療陣は応急措置や手術が成功裏に終わったため、後遺症や脳損傷などの心配はないとしている。今後の経営活動にも大きな影響はないとの見方を示した。順天郷大学病院に入院した当時は呼吸困難な状態で気管チューブを付けたが、現在は安定を取り戻し、呼吸などに問題はないという。
 一方、李会長が入院したことを受け、崔志成(チェ・ジソン)未来戦略室長(副会長)をはじめ、グループの首脳部が病院に集結するなど、サムスングループが非常体制に入った。海外出張からこの日帰国した長男の李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長も病院に駆けつけ、李会長の容体を見守っている。

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