昨年7~9月期に米国の4Kテレビ市場ではソニーのシェアが63.3%だったのに対し、サムスン電子は27.4%、LG電子も4.9%にとどまった。
しかし米調査会社NPDグループによると、今年1~3月期にはサムスン電子が45.9%と、ソニー(38.7%)を7.2ポイント上回り、LG電子もシェアを6.5%に上げた。一方で、大画面に強いシャープは2.3%と苦戦した。欧州市場でも昨年10~12月期にサムスン電子は約40%のシェアを記録し、ソニーを10ポイント近く引き離した。
業界と大韓貿易投資振興公社(KOTRA)海外ビジネス情報ポータルサイトによると、日本メーカーは一斉に新モデルを発売し反撃を試みようとしている。ソニーは八つの新モデルを投入し、東芝は普及品に力を入れる。シャープとパナソニックもそれぞれ新製品を発売する。
日本勢が4Kテレビに集中するのは、それ以外のテレビ部門で韓国、中国勢との競争に勝ち目がないと判断したためのようだ。曲面型や有機ELテレビの技術力では韓国勢に、薄型テレビの価格競争力では中国勢の前で劣勢に立たされている。
韓国勢は幅広いラインアップで、北米と欧州の4Kテレビ市場で本格的な競争を繰り広げる構えだ。
サムスン電子は世界最大の105型をはじめとする超大型モデルと、北米市場を狙った65~75型製品のマーケティングを強化する。同時に普及型の100万ウォン(約9万9000円)台後半まで価格を下げた49型でラインアップを拡充した。
LG電子は200万ウォン台の49型から2000万ウォン台前半の84型まで多様なモデルをそろえた。
4Kテレビの昨年の世界販売台数はテレビ市場全体の0.7%(160万5000台)にすぎなかったが、今年は5.5%(1234万台)に拡大し、来年には13%(3000万台)に達すると見込まれる。
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