朝鮮中央通信は2日、平壌で前日開催されたメーデーを祝う労働者宴会について報じながら、同行事で演説した黄氏を「軍総政治局長」として紹介した。
黄氏の総政治局長任命と崔氏の解任は先月26日、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が主宰した労働党中央軍事委員会拡大会議で決定されたとみられる。
黄氏が総政治局長に任命されたのは、昨年12月の張成沢(チャン・ソンテク)元国防副委員長処刑後の金正恩体制強化の一環とみられる。黄氏は金第1書記の母親の故高英姫(コ・ヨンヒ)氏から信任を得て早くから金正恩体制構築に向け先頭に立った人物だ。
黄氏は3月中旬に党副部長から第1副部長に昇進。先月15日には上将(大将と中将の間)から大将に昇級したばかりだ。今年に入り、金第1書記の公開活動に同行した回数が最も多く、存在感を示してきた。
一方、崔氏の具体的な解任理由については明らかになっていないが、金第1書記が最近、軍の政治幹部らを批判したことから、単なる健康悪化だけが理由ではないとの見方が出ている。
ただ、北朝鮮メディアが公開した中央軍事委拡大会議の写真には次帥の階級章を付けた崔氏が写っており、粛清されずに閑職に退いたのではないかとの観測もある。崔氏が党政治局常務委員、党中央軍事委副委員長、国防委員会副委員長から退いたかは確認されていない。
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