朴大統領は家族に対し、「最後の一人が救助されるまでベストを尽くす」と強調した。また、徹底的に原因を究明し、厳しく責任を問うと話した。
これに先立ち朴大統領は同日午後、事故海域を訪れ、状況を直接確認して軍や海洋警察などに対しさらなる救助活動を促した。
朴大統領は同日午前に専用機で光州空港に到着。午後0時50分ごろ警察艇に乗船し、その後、海洋警備艦艇に移った。同船で午後1時30分過ぎに事故海域に到着した朴大統領は、小雨が降る中、甲板に出て沈没した旅客船を確認。事故状況に対する説明を関係者から受けた。その後、船内で木浦海洋警察署長から状況説明を受けた。
朴大統領はその場で、「このように多くの人員と装備を総動員したにもかかわらず、救助が遅く、気がかり」とした上で、不明者の家族の気持ちを考え、状況が厳しくとも最善を尽くすよう指示。また救助隊員の安全にも万全を期すように伝えた。
また「海なので寒く、水の中はさらに寒いだろうか。生存者がいるならば1分1秒を争う」と述べた。
朴大統領はダイバーに対しても、「昨夜は睡眠も取れず本当に大変だったと思う。天気が良くても容易なことではないが、風が吹いていて(さらに大変だと思う)。一刻を争うため最善を尽くしてほしい」と伝えた。
一方、青瓦台(大統領府)は旅客船沈没事故から2日目となる同日、すべての会議を取り消し、非常勤務態勢に入り、軍や海洋警察による行方不明者捜索の状況に神経を尖らせた。
金章洙(キム・ジャンス)国家安保室長が危機管理センターへ入り、事故現場の状況を把握すると同時に必要な措置を取り、状況を随時大統領に報告している。
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