【ソウル聯合ニュース】修学旅行生ら477人を乗せた旅客船が16日午前、韓国南西部沖で沈没した事故で、107人が依然行方不明となっている。同事故では、女性乗組員1人と修学旅行生1人の死亡が確認されている。
 16日午前8時58分ごろ、韓国南西部の全羅南道珍島郡の屏風島北20キロ沖海上で、仁川から済州島に向かっていた6825トン級の旅客船「SEWOL(セウォル)」が何らかの原因で浸水し、救助を要請した。
 旅客船には修学旅行中の高校生、引率教師を含め乗員乗客477人が乗船していたほか、150台余りの車両ものっていた。同船は事故発生から約2時間20分後に完全に沈没した。
 中央災難(災害)安全本部は午後2時現在、女性乗組員の1人と修学旅行生1人の死亡が確認され、368人が救助されたと明らかにした。 
 乗員乗客477人中、107人は行方不明で、現場では100人余りが沈んだ船内に残っているかもしれないという生存者の証言が出ている。
 同本部の海洋警察関係者によれば船体のほとんどが水面下に沈み、船首の一部だけが見えている状態という。
 重傷者7人を含む負傷者27人は近隣の病院で治療を受けている。重傷者はやけどと裂傷によるものが多いとされ、一部は骨折していると伝えられた。
 海軍は沈んだ船体内に乗員乗客が残っている可能性があるとみて、生存者確認と救助のために特殊部隊である海難救助隊(SSU)などを投入した。  

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