【昌寧聯合ニュース】中国から贈られ韓国南部・慶尚南道で繁殖作業が進められているトキの数が今年、増える見込みだ。
 同道昌寧郡にある牛浦沼管理事業所のトキ復元センターによると、敷地内に生息する8組のトキのつがいが、3~4月に産卵期を迎え最大60個の卵を産むと予想される。
 通常、1組が2回の繁殖で最大8個の卵を産む。既に今月4日から11日までに1組が4個、また別の1組が1個の卵を産んだという。
 トキが産んだ卵のうち有精卵である比率は全体の50~80%、ふ化する確率は90~100%であることから、今年約30羽のひなが誕生する計算になる。
 現在同センターで飼育中の28羽と合わせると約60羽になる予定。
 昨年6月の韓中首脳会談を機に、韓国環境部が中国国家林業局とトキの保護協力に関する了解覚書(MOU)を締結。これを受け昨年12月にトキ2羽が韓国に贈られ同センターで飼育されている。2008年にも中国から2羽のトキが贈られている。
 同センターはトキを100羽以上に増やし、その一部については野生適応訓練を経て自然に戻す計画だ。野生復帰の時期は2017年をめどにしている。
 トキは韓国で天然記念物に指定されている。1979年1月に京畿道・ムン山で観察されて以降は野生での生存が確認されていない。

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