【ソウル聯合ニュース】韓国国防部のキム・ミンソク報道官は5日、会見を開き、北朝鮮が前日に300ミリの新型多連装ロケット砲を発射した直後、中国の民間航空機が砲弾の飛行軌跡を通過したことを明らかにした。エアバス321型機の航空機には乗客と乗務員ら約220人が搭乗していたため、事故などにつながる懸念もあった。
 金報道官は「航空警報を告知せず、北朝鮮が午後4時17分に放射砲(ロケット砲)を発射した直後の4時24分、成田から中国・瀋陽に向かう航空機(中国南方航空CZ628便)が放射砲弾の飛行軌跡を通過する非常に危険な状況があった」と説明。「国際的な航行秩序違反で、民間人の安全に対する甚大な脅威」とした上で、「国連安全保障理事会の決議案に違反し、民間航空機の安全を脅かす相次ぐ挑発を中断し、国際ルールを順守することを求める」と述べた。
 北西に向かっていた航空機はロケット砲の発射から6分後に砲弾の飛行軌跡を通過した。飛行機は10キロ、ロケット砲は20キロの高度を飛行したとされる。
 韓国国防部は在韓中国大使館を通じ、関連情報を中国側に伝えた。

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