倉本裕基氏の来韓公演のポスター=(聯合ニュース)
倉本裕基氏の来韓公演のポスター=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】叙情的な演奏で韓国にも多くのファンを持つ日本のニューエージピアニスト、倉本裕基が韓国デビュー15周年を迎えた。 
決して短くない期間、1年も欠かすことなく韓国で定期公演を行ってきた倉本氏は自らの音楽を愛してくれる韓国ファンたちにただ感謝すると繰り返した。
来月韓国で定期公演を行う倉本氏は聯合ニュースとの電子メールによるインタビューで、15年にわたり韓国各地の都市で何度も演奏会を開けたことがうれしいと感想を伝えた。
倉本氏は韓国で日本文化が開放された1998年に出した初アルバム「Reminiscence」から昨年の「Piano Consolation」まで19枚のアルバムをリリースした。ドラマ「冬のソナタ」でも使われた「霧のレイクルイーズ」や「Romance」「Meditation」などは韓国でもよく知られている。累計販売枚数は160万枚に上る。
1999年にソウルの「芸術の殿堂」で行った公演を皮切りに、毎年続けられている韓国定期公演は15年連続で全席完売を記録していて人気の高さを示している。今年も来月にソウルと大田、高陽市で「回想」というタイトルで公演が開かれる。
今年のコンサートにはソロ演奏、アンサンブルとの共演だけではなく、オーケストラとの共演も含まれていて、主なアルバムから人気のある曲を中心に披露する予定だと倉本氏は説明した。 
音楽のインスピレーションはどこから出るのかと尋ねると、倉本氏は何より「自然」が重要だと答えた。 
倉本氏は自然に対する憧れを持っているという。自らの音楽に対する研究が作曲をする際のインスピレーションの源泉になるというのが大原則だが、作曲も人生の一部であるため、自然に対する尊敬と畏敬の心が重要だと説明した。
また、メロディーの美しさと整った構成、ピアノの響きに忠実であるかが重要で、伝統的なクラシック音楽の和声法を守りたいと思っていると付け加えた。 
倉本氏の韓国デビュー15周年である今年は、韓国で高い人気を誇るビオラ奏者のリチャード・ヨンジェ・オニール氏のデビュー10周年でもある。 
倉本氏はこれを記念してヨンジェ氏のスペシャルアルバムに参加した。倉本氏の作品から10曲を選び共に演奏した。アルバムは3月初めに発売される予定だ。また定期公演後もソウルで多様な公演を行う。 
韓国のファンには感謝の気持ちしかないと語る倉本氏は、若い人たちが今後人生で多様な経験と向き合う時に、自らの音楽が心の片隅で支えになれば嬉しいとメッセージを送った。 

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