北朝鮮　アリラン公演取りやめを通知＝米政府系放送

【ソウル聯合ニュース】米政府系放送局のラジオ自由アジア（RFA）は7日、北朝鮮が今年、大規模な芸術公演・マスゲーム「アリラン」を取りやめると中国の旅行会社に通知したと報じた。
　中国の北朝鮮専門旅行会社、高麗旅行社は6日、自社のホームページで「北朝鮮側が今年のアリラン公演を行わないことを発表してほしいと要請してきた」と明らかにした。公演中止の理由については説明していない。
　北朝鮮はこれまで外国人観光客誘致を通じた外貨稼ぎと体制宣伝を目的に、毎年アリラン公演開催に力を注いできた。
　アリラン公演は2002年に始まり05年に2回目が行われた。水害で公演が中止になった06年を除いて07年から昨年までは毎年開催されてきた。
　RFAは、今回の公演中止について、北朝鮮は金正恩（キム・ジョンウン）体制に合った新たな形式の公演を披露するための準備期間がさらに必要になったためとする観測が出ていると伝えた。
　北朝鮮が来年、70周年を迎える「祖国解放記念日」（8月15日）と朝鮮労働党創建記念日（10月10日）に合わせ、アリラン公演の内容を一新する可能性があるとしている。
　ただ、北朝鮮は2012年にもこの旅行会社に対し、同年のアリラン10周年公演を最後にアリラン公演を終わらせると通知したが、翌年も公演を開催しているため状況を見守る必要があるとの指摘が出ている。