大韓赤十字社の韓完相(ハン・ワンサン)総裁は26日、先ごろ行われた第19回南北閣僚級会談について、韓国側が立場表明を急ぎすぎたために人道的事業が中断したとの厳しい見方を示した。
 聯合ニュースのインタビューに対し韓総裁は、「現在南北当局は行き詰まっており、当局の論理を超えることが困難な状況だ。韓国側は国連の決議案が採択される前に、コメや肥料の追加支援を中断すると話してしまった」と指摘した。政府が対北朝鮮支援に関する立場を伝えたのが早すぎ、結果的に南北間の人道的交流や協力の道が途絶え、これまでの合意事項も無効になったとの考えだ。

 韓総裁は、柔軟な態度で北朝鮮を説得し会談を日程通り消化すべきだったと述べた。政府の立場も理解できるが統一を推進すべき統一部が取った対応が残念だとした。現在のところ8月に予定されていた南北離散家族面会はもちろん、北朝鮮側と口頭で合意していた秋夕(旧盆)の離散家族・親戚の直接面会や映像面会も不透明な状況だという。

 一方、北朝鮮のミサイル発射問題に関しては、人道主義は本質的に軍事や政治を超越する必要があるにもかかわらずこの問題のために人道主義事業が中断した状況にあるとして、一日も早い解決を求めた。

Copyright 2006ⓒYONHAPNEWS. All rights reserved.

 0