原子力発電所の建設と管理を行う韓国水力原子力が24日、蔚珍原発6号機の冷却機の腐食を知りながら放置していたとする一部メディアの報道と関連し、昨年3月の簡易点検ではさびの発生は認められなかったが、同年8~9月の定期点検でさびが出ているのを発見し、さびの除去とコーティングを完了させたと説明した。「知りながら放置していた」と報じられたことについては、簡易点検で確認できていれば5号機のさび除去作業を行う際に同時に行えばよく、新たに完工する発電機のために腐食の事実を伏せていたとの主張は理解できないと否定している。
 報道では、部品の材質がチタンからスーパーステンレスに設計変更され、施工者の反対にもかかわらず韓国水力原子力が建設を強行したとされる。これに対し同社は、スーパーステンレスは1970年代から海外で実用化されており、蔚珍原発での採用は世界初の実験的なものではなかったと指摘、十分な討論を経て採用を決定したと説明している。

 また、冷却機は放射性物質を含む原子炉冷却材とは完全に隔離されており、腐食が発生しても放射性物質が流出する可能性はないと強調している。

Copyright 2006ⓒYONHAPNEWS. All rights reserved.

 0