【世宗聯合ニュース】韓国統計庁が25日発表した2012年の死因統計によると、昨年の自殺者数は1万4160人で前年比11.0%減少した。1日平均では38.8人と、前年(43.6人)に比べ5人ほど減った。
 自殺率は人口10万人当たり28.1人で、2006年以来、6年ぶりに低下した。自殺者数は2002年には8612人だったが、社会の二極化が進んだことなどから2007年は1万2174人、2010年には1万5566人と急増した。
 昨年の自殺者数の減少は、有名人の自殺報道を受けて後追い自殺が増える、いわゆる「ウェルテル効果」が起こらなかったためと分析される。有名人が自殺すると直後の1~2か月は自殺率が高くなる傾向にあるが、昨年は有名人の自殺がほとんどなかった。また、電話相談窓口や自殺予防センターの設置、自殺に使われやすい除草剤の販売禁止なども奏功した。
 だが、経済協力開発機構(OECD)標準人口で算出した韓国の自殺率は10万人当たり29.1人で、OECD平均(12.5人)の2.3倍に達した。
 一方、昨年の韓国の死亡者数は26万7221人で、関連統計を取り始めた1983年以降で最も多くなった。前年に比べ男性は2.9%、女性は5.0%、それぞれ増加した。
 粗死亡率は10万人当たり530.8人で、前年比17.1人(3.3%)増えた。3年連続で増加している。
 死因の1位はがんで死因全体の27.6%を占めた。次いで心疾患(9.9%)、脳血管疾患(9.6%)の順。この三つで死因全体の47.1%を占めている。4位は自殺、5位は糖尿病だった。また、高齢化に伴い、肺炎など呼吸器疾患による死亡率が前年比13.7%急増した。

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