サムスン電機は13日、携帯電話端末機基板部門に続き、半導体用基板(フリップチップ基板)部門でも2008年をめどに世界のトップを目指す方針を明らかにした。
 フリップチップ基板は、金属線のワイヤボンディングの替わりに小さな突起型のバンプと呼ばれる端子により半導体と接合するようできている。これを利用することで、熱と電気の消耗を抑え信号処理速度を上げることがことができる。主に中央処理装置(CPU)やチップセットなど、高性能半導体のパッケージングに使用される。

 サムスン電機はこのため、2008年までに総額3805億ウォンを投じる。サムスン電機の単一製品として、また国内の基盤業界としても過去最高の投資額だという。釜山事業場にフリップチップ専用の2ラインを新規建設し、来年下半期に生産を開始する計画だ。月産は1300万~1500万個で、操業を開始すれば、既存の釜山・大田事業場を含め合計2400万~2600万個水準の月産能力を保有することになる。日本、台湾など競合メーカーと同等の生産能力を備えることで、2008年には基板部門で世界のトップを狙う。

 基盤事業部長の宋光ウク(ソン・グァンウク)専務は、2003年から始めたフリップチップ事業が、物量の増加と品質改善で昨年から安定した収益を確保していると説明した。事業初期の売上高は基板全体の3%に過ぎなかったが、今年は17%まで拡大するなど、新たな主力商品に浮上したと明らかにした。

 サムスン電機は2004年に発表したビジョンを通じ、素材、無線高周波、光技術の3大戦略技術を中心に、基板、カメラモジュール、積層セラミックコンデンサ(MLCC)を育成品目の筆頭とし、投資の60%以上を集中させてきた。

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