南北閣僚級会議は2日目となる12日、韓国側首席代表の李鍾ソク(イ・ジョンソク)統一部長官が基調演説を行い、北朝鮮のミサイル発射に対する韓国政府と国際社会の強い遺憾と断固たる立場を表明するとともに、6カ国協議への早期復帰や対話による平和的な解決を促した。また、ミサイルの追加発射が行われれば、事態は取り返しのつかない方向に悪化するとし追加発射を中断するよう呼び掛けた。特に、韓国と北朝鮮は6カ国協議を通じ核問題の解決と同時に南北共同繁栄に向けた新たなターニングポイントを見出すべきと強調した。韓国側の会談報道官を務める李寛世(イ・グァンセ)統一部政策広報管理室長が明らかにした。
 北朝鮮側団長の権虎雄(クォン・ホウン)内閣責任参事は、情勢の変化に左右されず南北共同宣言の履行に向け情勢を脅かす諸要因を取り除いていくことを提案した。さらに、朝鮮半島での戦争を防止し平和を保障するためには、南北共同宣言7周年目になる来年から外国との合同軍事演習を完全に中止すべきと主張した。合わせて、同胞愛や人道的な協力を一段と発展させようと主張し、コメ50万トンと軽工業原材料の支援を要請するとともに、秋夕(旧盆)を機に金剛山で離散家族の再会やテレビ面談を開催するよう提案した。

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 同日の会議では北朝鮮側が軍優先政策を示す「先軍」をめぐり激しい論争が巻き起こった。北朝鮮側は「先軍」が韓国の安定を図っており、韓国の大衆が「先軍」のおかげで得していると主張したため。韓国側の李長官はこれに対し、「韓国の安全を手助けするのは北朝鮮がミサイル発射や核開発をしないことであり、北朝鮮がミサイルを発射すればその発射距離ほど南北関係も遠ざかる」と反論した。

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