北朝鮮のミサイル発射により朝鮮半島に緊張感が高まる中での開催のため、会談をできるだけ簡素化しようとする政府の意図が反映され、これまで会談2日目の午後に行っていた観光地や遺跡地の見学を今回は中止した。双方代表団は、13日午後に予定されている終結会議まで、首席代表や実務代表の接触を通じて互いに意見を交わす予定だ。
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また、食事会の規模も縮小された。通常、会談初日の歓迎夕食会は首相が主催するが、今回は韓国側首席代表の李鍾ソク(イ・ジョンソク)統一部長官が主催した。外賓も大きく減らし、100人を超えていた夕食会出席者は60人前後となった。
会談で使われるテーブルも円形から長方形に戻った。円形テーブルは昨年6月にソウル市内のホテルで開かれた第15回会談から、「対決」を連想させる長方形のテーブルに代わり初めて登場した。同年12月に済州道で行われた第17回会談ではソウルから円形テーブルを空輸していたほど。長方形テーブルの再登場には高まる緊張感がそのまま反映されたとみられている。
何よりも大きく異なるのは議題で、これまでは離散家族の再会問題など人道的な問題から各種の経済協力関連事項や軍事的緊張緩和案まで幅広く話し合われた。しかし今回の会談では、韓国政府が開催前から「北朝鮮のミサイル発射と6カ国協議への復帰」に限定している。
日程2日目の12日午前、ヌルマルAPECハウスでは初の全体会議が開かれている。韓国側代表の李長官は基調発言を通じ、韓国の度重なる警告にもかかわらず北朝鮮がミサイルを発射したことに強い遺憾の意を表し、6カ国協議への相違復帰を求めたとされる。
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