【ソウル聯合ニュース】大韓航空を傘下に持つ韓進グループの趙亮鎬(チョ・ヤンホ)会長の長女、顕娥(ヒョンア)大韓航空副社長が先週米ハワイで初めて出産していたことが28日までに確認された。趙副社長の海外出産については、子どもに米国籍を取得させるための「出張出産」だったのではないかという「疑惑」が持ち上がっている。
 大韓航空によると、先月初めにハワイに渡った趙副社長は、現地の病院で双子の男児を出産した。
 趙副社長は、3月20日に大韓航空の地域本部がある米ロサンゼルスの再開発業務とハワイにあるホテルの改装プロジェクトの総括担当として転勤辞令を受けており、米国での勤務中に出産したという。同社は「米国勤務中の出産だったが、韓国人としての責任と義務を果たす」と強調している。
 ただ38歳という年齢の妊婦が臨月に長距離移動を行い、海外で出産することは普通ではないため、計画された「出張出産」との疑惑が起こっている。
 また出産休暇を取ってではなく、職務での海外勤務中に出産したことについては、会社側も趙副社長の「出張出産」をアシストしたのではないかと批判の声が上がっている。
 趙副社長は米国で大学を卒業し、MBA(経営学修士)を取得している。大韓航空ではホテル事業本部長とKALホテルネットワークの代表を務めている。
 4月に大韓航空機のビジネスクラスの女性客室乗務員が、サービスが悪いと大企業の役員から暴行を受けて、警察に通報する事件が起こった際には「社会的啓蒙(けいもう)の効果を見た」との書き込みを社内掲示板に書き込んだという。

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