【ソウル聯合ニュース】円安が進むなか、日本の投資家が低金利の円を借りて高金利の外国通貨で運用する「円キャリー取引」を使い韓国の株式や債券の取得を本格化させていることが分かった。円キャリー資金の韓国流入はウォン高に拍車をかけ、円安に苦しむ韓国経済に一層負担を与える可能性がある。
 日本の財務省が13日までに明らかにしたデータによると、日本の投資家は2~3月に韓国市場で計282億円の株式や債券などを買い越した。
 金額はそれほど大きくはないが、今年に入り日本の投資家が海外の株式や債券を売り越すなか、唯一韓国市場では2か月連続して買い越しとなっている。
 日本の投資家は上昇する国内の株式市場に投資するため、円安にもかかわらず海外の株式や証券を売り越してきた。日本国内に流入したこれら資金の総額は7兆4949億円とされ、円安に一定の歯止めをかけてきたとされる。
 ただ、円ドル相場が節目の1ドル=100円を突破し、日銀の無制限量的緩和で日本国債の金利下落が予想されるため、円キャリー取引が本格化する可能性が出てきた。
 韓国銀行(中央銀行)は報告書で円キャリーが拡大する可能性について喚起を促した上で、監視の必要があると強調している。
 韓国の証券会社の研究員は「円が1ドル=100円序盤で止まってくれるかが問題。円キャリーが本格化すれば、円安が加速する」と話した。

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