【ソウル聯合ニュース】1975年に北朝鮮のスパイにでっち上げられ、4年間服役した在日韓国人の金東輝(キム・ドンフィ)さん(59)が38年ぶりに国から賠償を受けることになった。
 ソウル中央地裁は12日、金さんや家族らが国家を相手取った損害賠償請求訴訟で、5億7000万ウォン(約5230万円)を支給するよう命じたと明らかにした。
 在日2世の金さんは医師を目指して韓国留学中だったが、当時の韓国中央情報部(KCIA、国家情報院の前身)から北朝鮮の工作員の指令を受けた入国したスパイにでっち上げられ、1979年まで服役した。
地裁は「国家は一連の不法行為により、金さんと家族が受けた損害を賠償する義務がある。反人権的行為、医師の夢が挫折されたことなどを踏まえ、賠償額を決めた」と説明した。

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