李在鎔副会長(資料写真)=(聯合ニュース)
李在鎔副会長(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】サムスン電子の李在鎔(イ・ジェヨン)副会長の存在感が際立っている。昨年までは目立つ活動は控えていたが、同年末に副会長に昇進してからは海外出張などを通じ、世界の財界や政界の実力者らと相次いで会合するなど、活動の幅を広げている。
 李副会長は18日、ビジネスのため日本に出国した。注目すべき点はサムスングループの専用機を利用したこと。これまで海外出張の際は民間航空機を利用していた。財界では李氏の地位だけでなく、グループ内での役割が以前と変わったことを示す例として受け止めている。
 李副会長が父親の李健熙(イ・ゴンヒ)サムスン電子会長に代わり、サムスングループの「顔」の役割を務める場も多くなった。李副会長は先月26日、サムスン電子の本社を訪れたコリン・パウエル元米国務長官と昼食会を行った後、フランスのフルール・ペルラン中小企業担当相と会談した。以前は外賓との会合が社外に知られるのを避けていたが、同日は両氏をロビーで出迎え、見送りも行った。今月17日には訪韓した世界的な製薬会社、米メルクのフレージャー会長と会合を開いた。
 国際舞台でも精力的に活動している。「アジア版ダボス会議」と呼ばれるボアオ(博鰲)アジアフォーラムの理事を引き受け、今月初旬に開かれた会議では中国の習近平国家主席らと交流した。
 李氏の活動をめぐり、財界ではサムスングループの経営権が近く李氏に承継されるとの観測が出ている。今年に入り、李会長が海外に約3か月間滞在し、李副会長がグループの主要案件を処理したのは、経営能力を試すためのものだったとの見方もある。
 李副会長は45歳で、李会長がグループの経営権を承継した時と同じ歳だ。
 サムスングループ関係者は李副会長の経営権承継に対しては慎重な姿勢を示している。だが、財界ではサムスングループの経営権が李氏に承継される時期に関心を寄せている。

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