【ソウル聯合ニュース】韓国大法院(最高裁判所に相当)は11日、在日韓国人スパイ事件で有罪とされた高秉沢(コ・ビョンテク)氏(76)に対する再審事件上告審で無罪を言い渡した1審の判決を確定した。
 韓国に留学中だったコ氏は、1974年に北朝鮮の指令を受けスパイ活動を行ったとして韓国中央情報部(現・国家情報院)によって不当に拘束された。
 その後、虚偽の自白を強要され国家保安法違反の罪で起訴され、懲役10年の判決を受け収監された。1981年に特赦で釈放されるまで獄中生活を送った。
 2011年に再審請求を行った高氏は、昨年10月にソウル地裁で開かれた再審で無罪を言い渡された。
 在日韓国人スパイ事件は、1970~80年代に留学や就職のため韓国に渡ってきた在日韓国人らが北朝鮮のスパイにでっち上げられた事件。当時の国軍保安司令部(現・国軍機務司令部)が主導して集中捜査を行い、110人余りが懲役刑になったとされる。

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