韓米　北朝鮮・イランへの制裁問題を協議

【ソウル聯合ニュース】韓国企画財政部の崔鍾球（チェ・ジョング）国際経済管理官（次官補）は20日、来韓している米財務省のコーエン次官（テロ・金融担当）と会談した。
　同部によると、崔管理官は核開発を続ける北朝鮮とイランに対する米国の制裁推進状況を聴取するとともに、国連安全保障理事会の制裁に対する韓国の履行状況を説明した。同部の関係者は「両国で緊密に連携する部分について協議した」と説明したが、具体的な協議内容は明かさなかった。
　コーエン次官は、北朝鮮の貿易決済銀行「朝鮮貿易銀行」との取引禁止など米国の独自金融制裁について韓国に協力を要請し、韓国側は原則的に協力する意向を示したとみられる。
　朝鮮貿易銀行は韓国と北朝鮮の間の清算・決済銀行に指定されているが、現在は取引がない。ただ、李明博（イ・ミョンバク）政権以前に行われた北朝鮮への食糧支援、京義線・東海線の鉄道と道路の連結、軽工業原料支援という三つの経済協力事業のため、韓国輸出入銀行が朝鮮貿易銀行に総額1兆ウォン（約851億円）ほどを借款方式で提供したとされる。