【釜山聯合ニュース】韓国の釜山市や慶尚南道を中心に日本系スーパーの出店が相次ぎ、地元の個人商店や小規模業者を脅かしている。
 小売業者団体の小規模商店街再生消費者連盟によると、韓国に出店する日本系スーパーは16店舗で、このうち15店舗が釜山市や慶尚南道に集まっている。
 2004年に進出した日本のトライアルカンパニー系列のスーパーは、釜山市に5店舗、慶尚南道の金海市に1店舗、咸安郡に2店舗、密陽市に2店舗、昌原市に2店舗あるほか、慶尚北道の永川市にも1店舗出店している。
 店舗の形態別では、中小規模のコンビニ型スーパー「トラボックス」が4店舗、企業型スーパーの「トライアルマート」が8店舗、別の企業型スーパー「トライアルスーパーセンター」が1店舗で、2011年の韓国での売上高は510億ウォン(約44億円)に上る。
 また、2009年に韓国へ進出した日本系スーパー「バローマート」も、釜山市で1店舗、慶尚南道の金海市で2店舗を営業している。
 トライアルカンパニーは日本国内に131店舗、バローマートを経営するバローも日本に492店舗を構える流通大手だ。
 これらのスーパーは売り場面積を3000平方メートル以下に抑えることで、韓国の法律が定める営業時間制限や義務休業規制を免れている。また、韓国の消費者に日本系スーパーと気付かれないよう、積極的に広告を出さず、目につきにくい路地裏に小型スーパーのような形態で出店している。
 食料品や衣料品、かばん、自動車用品などさまざまな商品を24時間・年中無休で販売し、薄利多売で利益を当ており、周辺の個人商店や小規模業者に打撃を与えている。
 小規模商店街再生消費者連盟の関係者は「日本系のスーパーは営業を届け出るだけで韓国に出店できる」と指摘し、関連法の改正を訴えている。

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