【ソウル聯合ニュース】ソウル市は13日、医療観光を目的にソウルを訪れる外国人観光客が増えていることを受け、地域特化型の医療商品を観光コースとして開発し、来月から運営する方針を明らかにした。
 ソウル市は昨年から市内の自治区を対象し医療商品を調査し、意見を集めた。江南や瑞草、西大門、江西、中区などが参加する意向を示したという。
 ソウル市がまとめた「地域別特化医療観光コース計画案」によると、江南区のテーマは「美容整形」、瑞草区は「皮膚」、中区は「漢方」、江西区は「関節」、西大門は「がん」。
 江南区は江南医療観光センターが外国人観光客のニーズに合わせ、美容整形の相談から病院予約まで行い、「おしゃれスポット」として知られる街路樹通りを訪れる観光コースを構想している。
 皮膚科やエステ店の多い瑞草区は専門的な皮膚管理やマッサージなどを受けた後、異国情緒あふれるソレ村で夕食を楽しめるプログラムを考えている。
 中区は漢方治療を受けた後、体にやさしい漢方茶を楽しみ、伝統家屋の韓屋村を体験するコースを、総合病院の新村セブランス病院がある西大門区はがん治療に特化することを検討している。
 ソウル市側は「自治区がPRしていた医療商品を市が観光地とまとめて(観光)プログラムにすると、シナジー(相乗)効果があると期待する。来月末までコースを開発し、選定する計画」と説明した。
 ソウル市は今年、1億ウォン(約872万円)をかけ、外国人観光客を対象にした漢方診療体験プログラムも運営する予定だ。外国人観光客に漢方治療を体験してもらい、漢方への関心を高めたい狙い。
 昨年、医療観光を目的にソウルを訪れた外国人は約8万人となっている。

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