上半期の情報技術(IT)関連輸出が500億ドルを超えた。これは半期実績としては過去最高。
 情報通信部が3日に発表した上半期のIT輸出入実績(速報値)によると、輸出は前年同期比11.2%増の530億6000万ドルとなった。IT部門は2004年以降200億ドル以上の黒字を計上しており、他分野での貿易赤字を補填(ほてん)する韓国経済の成長動力となっている。

 品目別では半導体が167億5000万ドルで10.3%増、ディスプレーパネルが75億7000万ドルで109%増などとなった。半導体は非メモリー製品とマルチ・チップ・パッケージ(MCP)製品など次世代型半導体が主導した。ディスプレーパネルはサッカー・ワールドカップによる特需を狙ったフラットテレビ用の需要が伸びたことから、価格下落にもかかわらず輸出が大きく増えた。

 一方、携帯電話は123億7000万ドルで、新興市場での低価格モデルの需要増加への対応が不十分だったことや、先進国市場での競争激化などから0.5%の伸びにとどまった。また、パソコンやモニターなど情報機器は生産施設の中国移転などにより前年同期比12%減となった。

 国別の輸出実績は、香港を含む中国が前年同期比16.3%増の184億6000万ドルでトップとなり、日本が35.3増の46億8000万ドルとなった。欧州連合(EU)向けは携帯電話輸出の不振で伸びが鈍化し、対米輸出も需要減やウォン高などの影響で前年実績を割り込んだ。

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