朝鮮中央放送は、韓国の謀略によって韓国に連れて行かれた北朝鮮住民が韓国社会と決別し、北朝鮮に戻ってくる事例が続いていると主張した。生後10か月の娘と共に会見した夫婦は2009年8月に韓国に行き、昨年末に北朝鮮に戻ったと述べた。もう一人の女性は2011年6月に韓国に連れて行かれ、昨年末に北朝鮮に戻ったという。
彼らの主張が事実だとすると昨年、北朝鮮脱出住民(脱北者)が再び北朝鮮に戻った事例は6月と11月に続き3回目で、計8人が北朝鮮に帰ったことになる。このほか昨年7月に脱北者が平壌の金日成(キム・イルソン)主席の銅像を破壊しようとして逮捕されたとされる事件もあった。
夫婦は会見で「韓国は本当に汚い世界だった。詐欺が横行する険悪な世界で到底、生きていけなかった」と主張した。女性も韓国社会は冷酷だった述べ、「北朝鮮は罰を受けて当然の私を寛大に許してくれ、温かく包んでくれた」と話した。
韓国政府当局者は「国内に定着していた脱北者であることが確認された」として、4人が北朝鮮に戻った経緯を調べていると明らかにした。
金正恩(キム・ジョンウン)体制になってから北朝鮮に戻る脱北者が増えていることについて専門家は、新体制の優越性を強調するため北朝鮮が脱北者の懐柔工作を行っていると分析した。
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