【ソウル聯合ニュース】韓国のインターネットサービス大手、NHNのスマートフォン(多機能携帯電話)向け無料通話・無料メールアプリケーション「LINE(ライン)」の登録ユーザー1人当たりの売上高がインターネット交流サイト「フェイスブック」と比べ決して劣らないとする報告書が発表された。
 韓国の東洋証券が24日に発表した報告書よると、LINEの登録ユーザーの収益創出力(ユーザー1人当たりの売上高見通し)は4000ウォン(約330円)で、フェイスブック(5000ウォン)との差は1000ウォンだ。登録ユーザー数はLINEが1億人、フェイスブックが10億人。
 報告書は「LINEがまだ本格的な収益化の前段階にあるため登録ユーザー1人当たりの売上高を同一線上に並べて比較することはできないが、ゲームの売り上げ、イラストキャラクター「スタンプ」の売上高増加、韓国内で『カカオトーク』が示したメッセンジャー広告モデルなどを基盤に金額を算定した」と説明した。
 報告書は、LINEゲームの今年の売上高が約2000億ウォンに上ると予想した。また、現在、カカオトークの広告主が約250人であることから、LINEは年内に500人以上を確保することが可能で、この場合、広告だけで1000億ウォン以上の売り上げが発生すると仮定した。スタンプの売上高も1000億ウォン以上を達成できるとみた。
 ゲーム2000億ウォン、広告1000億ウォン、スタンプ1000億ウォンの売上高を合わせ、登録ユーザー数1億人で割ると4000ウォンとなる。
 報告書は、ゲームの実績によってはLINEの登録ユーザー1人当たりの売上高がさらに増える可能性もあると述べた。
 SNS企業の価値基準となる収益モデルの面から見たとき、フェイスブックは収益の85%を広告に依存しているが、LINEはゲーム、スタンプなどさまざまな収益源を保有し、収益総出力は決して劣らないだろう」との見方を示した。

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