北朝鮮による韓国ウェブサイトへのサイバーテロが発覚したのは、2009年7月のDDoS攻撃(分散型サービス妨害)、2011年3月のDDoS攻撃、同年の農協電算システムへのハッキング攻撃、高麗大学大学院の電子メールアカウントに対するハッキング攻撃に続き、今回で5度目となる。
中央日報のニュースサイトでは当時、トップページに口を押さえて笑いをこらえているように見えるネコの写真と緑色のコードの羅列が現れ、「IsOneがハッキングした(Hacked by IsOne)」との文字も表示された。また、同社の新聞製作システムのデータも削除された。
警察は中央日報の新聞製作システムとセキュリティーシステムへのアクセス記録、悪性コード、攻撃に利用された韓国国内の経由サーバー2台、約10カ国に分散する経由サーバー17台などを分析し、攻撃の発信地を北朝鮮と特定した。北朝鮮逓信省傘下の通信会社、朝鮮逓信会社が中国企業から借りたIPアドレス帯域を通じ、「IsOne」という名前のパソコンがアクセスしたことを突き止めたという。攻撃の際、該当のドメインでは北朝鮮のホームページが運営されていた。
このIPアドレス帯域からの中央日報サイトへのアクセスが集中するようになったのは昨年4月21日で、北朝鮮が李明博(イ・ミョンバク)政権を糾弾する大規模な集会を開き、一部の保守系メディアなどに対し「特別行動」を取ると表明した時期と重なる。
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