時期的に需要が減るIT(情報技術)を除き、ほとんどの業種で営業利益が増加するほか、素材や必須消費財分野では中国の景気回復などを受け営業益が大きく増加することが予想される。
◇IT除き営業益増の見通し
金融情報会社のエフエヌガイドによると、各証券会社が見通した上場企業103社の今年1~3月期の売上高予想額(IFRS、国際会計基準)は連結ベースで385兆7000億ウォン(約30兆4100億円)だった。前年同期比6.17%の増加で、前期比では2.03%減少となる。
営業利益は28兆7000億ウォンで、前年同期比21.91%、前期比11.48%、それぞれ増加すると予想した。
1~3月期の業績は欧州債務危機で急激に落ち込んだ業績が改善を見せはじめた前年同期に比べ、大幅に増加すると予想している。
業種別ではITを除いた全業種で前期より営業利益が増加するとみられる。
IT(13品目)の1~3月期営業利益は9兆5974億ウォンで、前期の10兆332億ウォンより4.34%減る見込みだ。
一方、必須消費財(10品目)は営業利益が24.90%増えるほか、素材(14品目)が21.32%、通信サービス(4品目)が46.55%、エネルギー(5品目)が8.60%、産業財(31品目)が6.28%、景気消費財(22品目)が4.51%、それぞれ増えると予想した。
電力・ガスなどはウォン高や料金引き上げにより営業利益が前期比5913%増える見込みだ。
◇サムスンの業績更新は厳しく
企業別ではサムスン電子の4期連続となる過去最高業績の更新は厳しいとみられる。現代自動車はウォン高にもかかわらず2兆ウォン台の営業利益を維持すると予想した。
東国製鋼、LGユープラス、オリオン、アモーレパシフィックなどは営業利益が前期に比べ100%以上増えると予想される。
サムスン電子は1~3月期の予想売上高が52兆2000億ウォン、営業利益が8兆3000億ウォンで前期よりそれぞれ4.93%、5.88%減少するとみられる。
ただ、IT業界では需要が減る時期にもかかわらずスマートフォン(多機能携帯電話)「ギャラクシーS4」の発売により、サムスンが再び最高業績を更新する可能性もあるとみている。
現代自は売上高が前期より3.12%減の21兆5000億ウォン、営業利益が3.66%増の2兆3000億ウォンと予想された。
専門家は、ウォン高で価格競争力に多少打撃を受けるものの、自動車販売台数が急激に減る可能性は少ないとしている。
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