リチャードソン前知事側は4日に声明を出し、「10日に北京の空港で記者会見を開く」と明らかにした。訪朝日時については言及しなかったが、今週訪朝した後、会見する可能性が高いとみられている。
リチャードソン前知事は4日にテレビ出演し、「今回の旅行の目的は個人的で人道主義的なもの。われわれは米政府の代表ではない」と話した。リチャードソン前知事がシュミット会長に訪朝を持ちかけたというが、グーグルの事業目的の旅行でもなく、シュミット会長がリチャードソン前知事の友人として外交政策に関心を持っているためと説明した。
また、韓国系米国人が北朝鮮に拘束されていることに言及し、この問題を積極的に取り上げる考えを示した。リチャードソン前知事とシュミット会長は、北朝鮮の核開発と人権状況も懸念しているという。
北朝鮮で金正恩(キム・ジョンウン)第1書記に会えるかは不透明だが、官僚らとは会う予定とした。
一方、米国務省のヌランド報道官は4日、この訪朝計画に関し、米当局者は同行せず、米政府がメッセージを託すこともしないと話した。また、「率直に言って、(訪朝の)時期が特別役立つものと考えない」と否定的な見解を示した。
現地メディアは、今回の訪朝が北朝鮮だけでなくアジアの同盟国にも誤ったシグナルを送りかねないという判断から、米政府が否定的な姿勢を示したと分析している。昨年12月の北朝鮮による長距離ロケット発射後、米政府は同盟国とともに、北朝鮮に対する追加制裁策を話し合っている。このタイミングでの訪朝は、むしろ北朝鮮の士気を高めるという逆効果になりかねず、米政府としては好ましくないとの見解だ。
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