韓国左腕エース・柳賢振　ドジャースが交渉権獲得

【ソウル聯合ニュース】韓国プロ野球の左腕エース、柳賢振（リュ・ヒョンジン＝25）投手が来年から米大リーグ、ドジャースのユニフォームを着ることになりそうだ。
　米大リーグ機構（MLB）は10日、韓国のハンファからポスティングシステム（入札制度）で米大リーグ移籍を目指す柳投手の独占交渉権をドジャースが獲得したと発表した。最高入札額は約2574万ドル（約20億3300万円）。ドジャースは今後30日間、柳投手側と入団交渉を行う。
　柳投手は187センチ、98キロの左腕。速球やスライダーを武器に2006年に新人王と最優秀選手に輝くなど今季まで通算98勝（52敗）を挙げた。2008年には韓国代表として北京五輪に出場し、金メダル獲得に貢献した。
　ドジャースは、「コリアン・エクスプレス」と呼ばれ、大リーグ通算124勝（98敗）2セーブを挙げた朴賛浩（パク・チャンホ）投手が1996～2001年に活躍したチームで、韓国の野球ファンにもなじみが深い。AP通信によると、同球団のネド・コレッティGMは「柳賢振を獲得できるチャンスを得て興奮している。われわれは長い間、柳のピッチングを見守ってきた」と話した。
　MLBによると、今回の落札額は2011年のダルビッシュ（5170万ドル）、2006年の松坂（5100万ドル）に次いで、アジア選手として史上3番目に高い額となる。