ドイツでのサムスン・アップル訴訟　サムスンに有利か

【ソウル聯合ニュース】ドイツ・デュッセルドルフの裁判所で係争中のサムスン電子と米アップルの特許侵害をめぐる訴訟は、サムスン電子側に有利となる可能性があるとみられる。
　ドイツのDPA通信によると、同裁判所の報道官は25日、サムスン電子のタブレット型多機能端末「ギャラクシータブ」5種が自社のデザイン特許を侵害したとするアップルの主張について、サムスンがアップルの特許を侵害したとみる蓋然（がいぜん）性が低いと述べた。
　同日開かれた公聴会で、同裁判所の判事は、消費者がサムスンの製品をアップルのタブレット型多機能端末「iPad（アイパッド）」だと勘違いする可能性について確信が持てないと述べた。サムスン電子が8月に欧州共同体商標意匠庁（OHIM）に申し立てたアップルのデザイン権無効を求める審判の結果を待つとして休廷を宣言した。
　サムスン電子とアップルはそれぞれ自社の特許を侵害されたと主張し、世界各地の裁判所で争っている。8月末には米カリフォルニア州連邦地裁の陪審員団が、サムスンがアップルの特許を侵害したと評決し、10億5185万ドル（約827億円）の賠償を命じた。