【ソウル聯合ニュース】元ソウル大学教授の黄禹錫(ファン・ウソク)博士らが、先史時代のマンモスのクローン作製に向けた取り組みを順調に進めている。
 黄博士が立ち上げた秀岩生命工学研究院は24日、同博士の研究チームが8月8日からの1か月間、ロシア連邦サハ共和国の首都ヤクーツクとレナ川一帯で、マンモスの組織の発掘作業を行ったことを明らかにした。ロシアの北東連邦大学付属マンモス博物館をはじめ、スウェーデンとカナダの専門家らも参加した。
 クローン化を成功させるには、核に欠損のない細胞が含まれた標本を発見する必要がある。黄博士は「氷河に閉じ込められた新鮮な状態の組織を探そうと、シベリアで発掘作業を行った」と説明した。
 その結果、マンモスの脂肪や毛皮、骨髄など、保存状態のよい組織片が発見された。秀岩研究院はロシアから標本を受け取り次第、ゾウを利用したクローン化を進める計画だ。
 黄教授は、先にクローン化の研究に着手した日本はまだ良質な標本を入手していないとしながら、「誰も試みなかったシベリア極地の探査により、新鮮な状態の組織を発掘することができた。クローン化への転機になるだろう」と話した。
 ロシア側との協力も順調だ。北東連邦大学の学長が今月23日に秀岩研究院を訪れ、ロシア政府当局を代表し、マンモス標本の独占探査の許可と研究分野の拡大協力に関し調印式を行った。

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